"平和の原点"を見つめ、この地球から核と戦争をなくしましょう。
このサイトは、埼玉県坂戸市で毎年行われる「ヒロシマ市民の描いた原爆絵画展」の記録を掲載しています。
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アピール(第17回原爆絵画展を終えて)

原爆絵画展坂戸・鶴ヶ島地区実行委員 白石俊夫

ヒロシマ・ナガサキと連帯し、核なき世界へ運動を広げよう

絵画展会場

 ヒロシマ市民の描いた原爆絵画展は17回を重ね、そして今年も多くの市民の協力で絵画展は成功しました。

 今年の4月、米国オバマ大統領はチェコのプラハで演説し、広島・長崎への原爆投下を指す「核を使用した唯一の保有国としての道義的責任」にふれ、「核のない、平和で安全な世界を米国が追求していくことを明確に宣言する」と「核廃絶に向けた決意」を述べました。この演説は全世界に発信され、特に日本国内ではオバマ演説を支持し核廃絶の運動に大きな力になっています。

 これらの動向は8月6日のヒロシマ平和宣言でも取り上げて、さらに「ヒロシマ・ナガサキ議定書を来年のNPT再検討会議で採択してもらうため全力を上げる。核実験を強行した北朝鮮等、すべての国における核兵器取得・配備の即時停止、核保有国・疑惑国等の首脳の被爆地訪問、国連軍縮特別総会の早期開催、2015年までの核兵器禁止条約締結を目指す交渉開始、そして、2020年まですべての核保有国の核兵器廃絶を」と呼びかけています。

 いま省みれば、私たちの核廃絶の運動は1983年、27年前に原爆映画「人間を返せ」を市内各公民館などで上映活動をスタートしたことに原点があります。当時は小さなろうそくのともし火でありましたが今日の実行委員会として引き継がれ、多くの市民や子供たちに原爆の恐ろしさや平和の大切さを肌で感じていただいてきたと思います。

 オバマ演説を機会に、日本国内での非核三原則の法制化をはじめ、さらに多くの市民に非核運動を呼びかけ、核なき世界を目指していきましょう。