"平和の原点"を見つめ、この地球から核と戦争をなくしましょう。
このサイトは、埼玉県坂戸市で毎年行われる「ヒロシマ市民の描いた原爆絵画展」の記録を掲載しています。
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メディア掲載

朝日新聞・あさひかわら版に絵画展記事が掲載されました。

被爆者の絵で惨状を伝える〜坂戸で原爆展(朝日新聞)

 広島の原爆投下直後の惨状を描いた被爆者の絵を展示する「原爆絵画展」が11日、坂戸市芦山町1丁目の市文化施設オルモで始まった。最終日の12日午後2時からは原爆や戦争体験をテーマにした紙芝居もある。

 頭から血を流し、息も絶え絶えの母に抱きつく幼児。腕の皮膚が垂れ下がったまま水を求めて歩く人たち。髪の毛がチリヂリに焼かれ、顔が血で赤黒くなった女性たち。悲惨な光景の絵に説明文が添えられている。

 坂戸、鶴ヶ島両市民らの実行委員会による15回目の催しで、メンバーは10代から60代の25人。広島市の団体が集めた被爆者の絵2200余点から60点を借りた。

 (2007.08.12 朝刊)

平和の担い手(あさひかわら版)

 うだるような暑さとジリジリと鳴くセミの声は、この国の戦争の記憶を呼び起こす。国民の大半が「戦争を知らない子供たち」世代になったが、平和を守る思いを受け継ぐ人たちが語り、描き、祈ることで、記憶の風化を防いできた。

 8月11、12日に坂戸市文化施設オルモであった「第15回原爆絵画展」には、広島への原爆投下後の惨状を被爆者が描いた絵60点が展示された。会場を訪れた中年の女性は「毎年見に来ています。今年もこの季節になりましたね」と受付の人に話していた。

 広島の団体から絵を借り、会場を準備し、受付や案内をするのは、坂戸、鶴ヶ島両市民らがつくる実行委員会。この会に今年、初めて10代の男女3人が加わった。これで、会員は10代から60代の25人になり、幅広い世代が絵画展を支える。

 代表の白石俊夫さん(63)は「若い人たちが関心を持ち、『やりたい』と入ってきました。バトンタッチできるといいなあ、と思います」と笑顔で話した。絵画展はこれからも続き、平和を担い続けるだろう。

 (朝日新聞西埼玉支局長 村野英一)