"平和の原点"を見つめ、この地球から核と戦争をなくしましょう。
このサイトは、埼玉県坂戸市で毎年行われる「ヒロシマ市民の描いた原爆絵画展」の記録を掲載しています。
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アピール(第14回原爆絵画展を終えて)

原爆絵画展坂戸・鶴ヶ島地区実行委員会代表 白石俊夫

原爆絵画
原爆絵画

原爆絵画展を継続し、核兵器の廃絶を訴える

 今年もまた暑い夏が、そして、被爆61年を迎えました。悲惨な戦争の教訓と核兵器の恐ろしさを後世に伝え、全世界に戦争や核兵器の廃絶を求め、実現していくことを目的に、広島平和資料館からお借りした「ヒロシマ市民の描いた原爆絵画展」を継続開催してきました。

 坂戸・鶴ヶ島「地区実行委員会」以前の活動は、坂戸・鶴ヶ島市内の公民館での原爆映画「人間を返せ」の上映、毎年8月の駅頭原爆写真パネル展示という核兵器廃絶に向けての5年間の活動でした。そして、この活動が地区実行委員会に引き継がれました。

 このような私達の継続した核廃絶の運動にもかかわらず、世界のリーダー達は、その声を無視し続けています。10年前、国際司法裁判所は勧告を発表、「核兵器の使用・威嚇は一般的に国際法に反する」との判断を下しました。また、「すべての国家にはすべての局面において核軍縮につながる交渉を誠実に行い完了させる義務がある」と述べています。核保有国が率先して、誠実にこの義務を果たしていれば核兵器は廃絶されていたはずです。(広島平和宣言) しかし、今なお、イラクなどでの戦争、核実験。国内では、憲法9条改正論議など、再び戦争の出来る国へと進むのではないかと心配です。

 今年も被爆体験の語り部の今村英夫さんのお話、、戦争体験者の松岡武司さんの紙芝居、広河隆一さんの写真展示「チェルノブイリ20年の刻印」など、特別企画で絵画展を充実させることができました。

 戦後61年、広島・長崎原爆の惨状を風化させることなく、「核兵器の持つ唯一の役割は廃絶されることにある」の基調をもとに、国内外、全世界に向けて訴えていかなければなりません。