"平和の原点"を見つめ、この地球から核と戦争をなくしましょう。
このサイトは、埼玉県坂戸市で毎年行われる「ヒロシマ市民の描いた原爆絵画展」の記録を掲載しています。
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ひとつひとつ許していく事が戦争を許すことにつながっていく

中野京子

 夏が終わった。被爆60年、戦後60年という時に、憲法を変え、日本が軍隊を持つ国になることを積極的に進めている小泉政権が、衆議院選挙で圧勝しました。以前朝日新聞の社説の中で「茶色の朝」というフランスの詩が取り上げられていたことを思い出しました。「権力をもって支配する者が、茶色の犬しか飼っていけないと言えば、白色の犬を飼っている人は処罰されるのだ。」 自分のことだけしか考えない人が多くなった今、世の中で何が起ころうとしているのか・・監視し、間違ったことをしている人たちにNOと意思表示をしていかなければならないと思います。

 今回「原爆絵画展」に参加していただいたPEACE ONの相澤恭行さん(イラク戦争に反対し、人間の盾となり、イラクに行き、その後もイラクの人々の命を守る支援をしている)は、もう入ることができなくなったイラクのことを、ヨルダンまで行き、又インターネットを通して知ったイラクの人たちの様子を映像をまじえて知らせてくれました。「ヤッチー」という愛称で、イラクの人にお茶を御馳走になったりして、人々のあたたかさを知っている相澤さんですが、映像を通してのお話は、リアルで、会場で聞いていた方たちの心に非戦を誓わせたことと思います。

 まだ私たちの記憶の中に残っている、イラクで殺された「橋本カメラマン」の言葉を覚えていますか。「自衛隊がサマワの人に与えている水は一億円だけれど、民間人を使って運ぶと百万円ぐらいなんです。」 この言葉はすぐ映像から消されましたが衝撃的でした。現在イラクでは、浄水場の爆破により給水が不足し、50度を超えるイラクでは飲料水がなく子どもたちや体の弱い人が犠牲になっています。水がないことは死につながります。相澤さんは、井戸を掘ったり、ミネラルウォーターをバグダッドに送る活動も行っています。カンパにご協力ください。

 一口1000円(いくらでも)
 1000円で1家族の飲料水1週間分
 井戸は500家族分で12000ドル必要

 口座・・・00150-4-540335
 イラク「命の水」支援プロジェクト

 たくさんの皆さんのご協力よろしくお願いいたします。