"平和の原点"を見つめ、この地球から核と戦争をなくしましょう。
このサイトは、埼玉県坂戸市で毎年行われる「ヒロシマ市民の描いた原爆絵画展」の記録を掲載しています。
原爆ドームイラスト ホーム  > 2005年 第13回原爆絵画展報告集目次  > メッセージ from ヒロシマ 2005

メッセージ from ヒロシマ 2005

原爆ドーム

※「メッセージ from ヒロシマ」は、2001年から行われている、核も戦争もない平和な世界の実現をめざして開催される子どもによる、子どものためのイベントです。

 今年は被爆60周年の年です。計り知れないほどの人が悲劇を体験した60年前、それなのに戦争は今なお続いています。戦争によって世界中の人々が幸せになったことがあったでしょうか。戦争によって、なにかを手に入れようとするのは、欲に染まった大人たち。戦争によって利用され傷ついて死んでいくのは、罪のない人々。「平和のための戦争」なんて子どものけんかの言い訳よりも幼稚です。今すぐ、世界中が核兵器を捨て、戦争をやめ、手を取り合うべきです。

 被爆者の方が訴えています。「私たちに被爆60年はあっても、70年はありません。生きている間に核兵器の恐ろしさを伝えていかなければなりません」と。この先の80年、90年、100年と伝えていくのは私たち子どもの役目です。私たちは目をつぶらずに、戦争という恐ろしい事実を学んでいかなければなりません。私たちだけでなく、世界中の人々が学ぶべきです。そうして一歩一歩「ノー・モア・ヒロシマ」「ノ・モア・ウォー」の輪が広がっていくことが必要です。

 私たちは叫びます。「戦争はいらない、核兵器もいらない」。互いを傷つけ合って、なにかを奪い合うなんて、そんなのは悲し過ぎます。世界中の人々がもっとお互いを認め合って生きていくことができたなら、世界中の人々が当たり前のように人を愛せたなら・・・世界はもっと変わるでしょう。そして戦争という恐ろしい歴史を、被爆という恐ろしい事実を、二度と繰り返さないためにも、私たちが新しい時代へと伝えていくことが何よりも大切なのです。

 私たち一人ひとりが世界に訴える力はとても小さく無力に思えます。だけど、ここにいる私たちが同じ想いを世界に訴えかけたなら。世界中の人々が手を取り合って、世界に平和を訴えかけたなら。世界は必ず変わります。私たちは世界を動かす力を持っています。一人では小さな力でも、みんなで心を一つにして集えば大きな力になるのです。

 「もう戦争はいらない! 核兵器もいらない!」