"平和の原点"を見つめ、この地球から核と戦争をなくしましょう。
このサイトは、埼玉県坂戸市で毎年行われる「ヒロシマ市民の描いた原爆絵画展」の記録を掲載しています。
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アピール(第13回原爆絵画展を終えて)

原爆絵画展坂戸・鶴ヶ島地区実行委員会代表 白石俊夫

絵画展展示の様子
絵画展展示の様子

 今年は戦後60年の節目の年。悲惨な戦争の教訓を後世に伝え、世界の恒久平和を願い、求め、実現していくことは私たちの大きな責務です。今日の動向を見ると、自衛隊のイラクへの派遣、憲法9条の改正論議など、再び戦争のできる国に進むのではないかと心配です。

 このような政治状況の中、今年の原爆絵画展は、広島に原爆投下された日と同じ8月6日から7日の2日間、開催しました。

 越谷在住の語り部、今村英夫さん被爆体験、鶴ヶ島在住の松岡武司さんの「白旗を掲げて」などの紙芝居、相澤恭行さんのイラク戦争の現地報告、県立平和資料館所蔵品の展示、アオギリ2世の展示など多彩な企画を多くの皆さんに観ていただきました。

 実行委員会では、戦後60年目の今年、先の太平洋戦争で大変苦労され、悲惨な体験をされた方々の記憶を後世に語り継ぎ再び戦争を起こさないために、「私の戦争体験記」を募集しました。そして、埼玉県内から40筆の体験記が寄せられました。応募された方の年齢は87歳から68歳までの貴重な体験記で、寄せられたこの貴重な体験記をまとめ冊子として発行することになりました。実行委員会みんなで手づくりしたものです。多くの方に読んでいただき、再び戦争のできる国にしないため平和な日本を築くために役立てられれば幸いです。

 広島、長崎の原爆の惨状を絵画や写真パネル、また、戦争体験談から、戦争を再び起こさせない世論が一層高まることを期待いたします。