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東京国際大学 下羽ゼミ 4年 Atitipalo Visual Arts Group of Palo
2000年の絵画展には、大学生のNGOグループの参加もありました。フィリピンの社会問題等を研究されているみなさんです。メッセージを紹介します。
今回の展示会では、本当にお世話になりました。温かい雰囲気で私達を迎え入れてくださり、その輪の中で大きな事を学びました。
絵画展に来場した方々との語り合い、そして、実行委員のみなさんが、それぞれの役割の中で責任を持って仕事をされている姿などを通して、自分達のゼミが今後国際NGOとしてどう世界へ働きかけていけばよいかなど、さまざまな点で考えられるようになりました。
今回のフィリピンアートグループ絵画展は、正直に言って準備不足が目立ちました。このため、とってつけた形の絵画展になってしまったことが大きな反省点です。 「戦争と平和」をテーマにするなら、事前学習をし、絵画展の構成を深く掘り下げるべきでした。 アートグループの方々と日本における絵画展のあり方について話し合いをし、より充実した「場」が持てるよう、今後さらに努力したい思います。
このように考えられるようになったのは、原爆展の実行委員の方々からの助言や、原爆展の展示を見たからだと思います。
「戦争・原爆」によってもたらされた悲劇とその被害、「核」というものが国益となっていることから廃絶まで到達できない現状。それを廃絶しようとする市民側と、エネルギーとして方向転換して肯定し続ける国。だけど、だからといって、流されるのではなく、主体的に活動していらっしゃる実行委員の方々の姿。 時代とは流れ流れているものですが、その中で、「かつての歴史を伝えていく」ことが、人間に与えられた本当の使命かもしれないと、私はこの原爆展に参加して強く感じました。
現代は国際化の時代です。この中で私達から出来ることは何か。平和に関する問題をどう訴えていったらよいのか。今回の実行委員の皆さんとのつながりから、平和をどのように社会に訴えられるのか、この可能性を今、私達は持つことができました。
「戦争・核兵器を超えて与えられる平和」という万国共通の目的を、国家という枠を越えて世界とどうつなげていくのか、このテーマをもとに、来年の原爆展に向けて準備をしていきたいと思っています。
今回はほんとうにお世話になりました。来年もよろしくお願いします。